バク宙もランニングも!?アトラスがいつの間にかめっちゃ進化してた(米国防高等研究計画局が開発支援する二足歩行ロボット)

2018/05/11

アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)がマサチューセッツ州を拠点とするBoston Dynamicsに委託して開発している二足歩行ヒト型ロボットAtlasが更に進化を遂げています。

Defense Advanced Research Projects Agency

国防高等研究計画局(DARPA)。軍隊使用のための新技術開発および研究を行うアメリカ国防総省の機関。

Boston Dynamics

ボストン・ダイナミクスはロボットの研究開発を手がけるアメリカ合衆国の企業。1992年に設立。2013年にGoogleに買収される。2017年6月9日、ソフトバンクグループは子会社を通じてボストン・ダイナミクス社を買収することを発表。ビッグドッグやチーターなども開発している。

Atlas

ボストン・ダイナミクスが国防高等研究計画局(DARPA)の予算と監督で開発した全高6フィート (1.8 m)のロボットで、多様な捜索救難用途のために設計され、2013年7月11日に公開された。DARPAロボティックスチャレンジにも出場している。

ランニングするAtlas

2018年05月10日にBostonDynamicsが公開した動画では、駆け足で走ったり、木の丸太をジャンプで飛び越える様子が映っています。

バク宙まで出来るようになったAtlas

どれくらい進化したかというと、2017年11月16日に公開された次の動画の通りです。もう中に人間が入っているのでは?と思うほど艶めかしい動きをしています。

What’s new, Atlas?

  • 垂直に立ち上がった障害物の上にジャンプして飛び乗る
  • 障害物同士をジャンプして飛び渡る
  • その場でジャンプして体の向きを180°反転させる
  • ジャンプして体の向きを180°反転させながら障害物から飛び降りる
  • バク宙をして高さの異なる地点に二本足で着地する

バク宙が難しいことに加えて、高さが違う地点に着地するというのはとても難しいことです。人間が階段を一段踏み外しただけでバランスを崩して倒れそうになるのと同じように、現在立っている地点と着地点との高低差はバランスを取る上でとても重要な情報ですがアトラスはそれをしっかり認識しているように見えます。

最後の失敗シーンがおちゃめで可愛い。

バク宙
後方宙返りの別称、略称。バック宙返り。バク転(後方転回)とは違い、手を床に着けずに体を一回転させる技。
バク転
後方転回の別称、略称。バック転。正式名称は後方倒立回転跳び。

New Atlas公開の3日前の2017年11月13日にはSpotMiniのニューバージョンも公開されています。

The New SpotMini

2013年7月11日に公開された当初のアトラス

PETMANやAtlas Protoの動作テストの様子も映っています。

Meet ATLAS!