アスコットタイの結び方とアスコットスカーフの違い

この記事の要点
アスコットタイの歴史について
アスコットタイ、アスコットスカーフ、ユーロタイ、パフタイの違いって何?
アスコットタイの結び方

このページでは、主にアスコットタイとアスコットスカーフの違い、アスコットタイの結び方について記述します。

アスコットタイとアスコットスカーフの違い

クラバット
Cravat

17世紀(1630年代)から見られる首に巻きつける布の全般を指す総称。(Source

首の汚れ、或いは敵の攻撃から首を保護する目的で使われたことが起源とされる。英語圏の人でもアスコットタイ=クラバットだと混同している人が多いが、アスコットタイはクラバットの種類の1つに過ぎない。

なので、全てのアスコットタイはクラバットだが、全てのクラバットがアスコットタイというワケではないSource)。

アスコットタイ
Ascot tie

クラバットの一種。19世紀(1800年代)初頭からイギリスのアスコット競馬場で見られるようになったことが発祥とされる。
一般的なネクタイのようにシャツの外側を装飾するもの。アスコット・スカーフ(クラバット)よりフォーマル。

1880年代からヨーロッパにおいて中上流階級の男性の昼間のフォーマルなイベントのために、緩く結んでフロックコートやモーニングコートと一緒に着るようになった。近年の結婚式の朝~昼の礼服に使われる。

アスコットスカーフ
Ascot scarf

アスコットスカーフの定義はかなり曖昧。

アスコットタイ(ちゃんとネクタイの形をしている)をカジュアルに着こなすために、襟の内側で首に直接巻きつけ、結んだ先端もシャツの中に入れた状態のものをアスコットスカーフと呼ぶ人もいれば、アスコットタイよりも薄手で幅広のものを指す人もいて、その具体的なイメージはまちまち。
更に、ただの細長い長方形のシルク等の布を差す人もいる。(それただのスカーフやん?)

パフタイ
Puff tie

日本でもパフタイ=アスコットタイという認識があるが、海外の記事を調べてみるとどうやらパフタイという言葉が独り歩きしているらしい。
アスコットタイが簡単に取り付けられるように、細い帯状のヒモの先端に留め具が付けられたクリップ・オン、又はプレ・タイド(Pre-tied, clip-on)と呼ばれるタイプのアスコットタイのうち、パフタイという名前で販売されている商品名が由来ではないかとする意見がある。(しかも販売は一社のみらしい)
なので、個人的には名前の由来や装着品としての正統性があまり感じられない。(そもそもクリップオンに美しさを感じない)

(英語のサイト)パフタイの起源についての議論(Origin of Puff Ties ?)|www.askandyaboutclothes.com

The “puff tie” you linked to appear to be nothing more than a cheap (in terms of consctruction) clip-on version of the classic ascot. I’ve never heard of a “puff tie” and I assume it’s simply a name they’ve made up because they realise they can’t possibly justify actually calling it an ascot.

ユーロタイ
Euro tie

アスコットタイと、普通のネクタイのハイブリッドタイプ。

  • 結び目はアスコットタイのようになる
  • アスコットタイより長い(普通のネクタイのような長さをしている)
  • 先端は剣の形ではなく、長方形をしている
  • スーツやベストを着ている状態ではアスコットタイと見分けは付かない

アスコットタイの結び方

シンプルノット
Simple knot
フォーインハンドノット
Four-in-hand knot

ネクタイを結ぶ時の一番簡単な結び方。中学生が一番多用している方法。

日常的な結び方

襟の内側で、シンプルノットで結ぶ

汚れを防止する起源から伝統的と言える。

襟の外側で、シンプルノットで結ぶ(伝統的ではない)

礼装での結び方

アスコットノット
Ascot knot
クラバットバレルノット
Cravat barrel knot

シャツの外側で結び、胸の辺りをタイピンで留める

ココルパノット
Cocolupa knot
ルーシェ
Ruche knot
スクランチーノット Scrunchie knot

Four-in-hand knot(=Simple knot)のように結んだ現代的な結び方。日常でシャツの外で結ぶ場合と全く同じ。

スクランチー
Scrunchie

毛を固定するために使用される、布で覆われた弾性のある円形のバンドのこと。

タイスティック、タイピン&タイタックの使い方

タイスティックの場合はコルクの欠片で先端を留めます。(ソワソワしそうだからあんまり使いたくない・・・)