蚊のハンバーグの味はこんなの(動画)

2016/05/07

アフリカのヴィクトリア湖周辺には、雨季になると窒息してしまいそうになるほどユスリカが大量発生します。
周辺に住む人々はその蚊を捕まえて、「蚊のハンバーグ」にして食べています。

湿らせた鍋で捕まえる

蚊を捕獲するにあたって鍋やタライ、フライパンなどを振り回すのですが、これは単に鍋を振り回しているわけではありません。
鍋の内側は水で濡らしてあり、蚊がぶつかると、羽がそのままくっ付いてしまう仕掛けです。

هامبرغر ناموس……………………………………….Midge (Flies) burger

タンパク質は普通のハンバーグの7倍以上

皆でユスリカを収獲するとそれを手捏ねハンバーグにし、油を引いた鉄板でこんがり焼き上げます。ハンバーグのレシピは村によって様々だといいます。

ユスリカ

Midges(ミッジ)は双翅目(ハエ目)・糸角亜目・ユスリカ科やフサカ科などの、いわゆる「蚊柱」を作る昆虫。
1つの蚊柱はメス1匹と多数のオスで構成されている。

見た目は一般的な吸血する蚊とそっくりだが血は吸わない。

幼虫のアカムシは乾燥アカムシや冷凍アカムシとして釣り餌や観賞魚用の飼料に使われる。
毛鉤作り(タイイング)での「ミッジフライ」のモデル。

正真正銘100%蚊で作られたこのハンバーグは総量で50万匹もの蚊を使用しています。
蚊が黒いので、ハンバーグは焼く前から完成まで終始チャコールブラウンからチャコールブラックのような色をしています。
このモスキートハンバーグには通常の牛挽肉ハンバーグの7倍以上ものタンパク質が含まれています。
村の貴重なタンパク源だそうで、現地では飢餓対策の1つとされています。

Mosquito hamburgers from Africa

どんな味がする?

モスキートハンバーグは一体どんな味がするのか。
南アフリカ共和国の北東にあるモザンビークの農場で働いていた際に、実際に食べたことがある人によれば、蚊のハンバーグの味は「ほとんど無味」だったそうです。