浮気を疑う男は相手の精子を殺す「神風」を大量生産する
違う男の精子を殺すための精子が存在することは以前から言われていますが、「パートナーに浮気されている」と考えている男性は自分の遺伝子を残すため、浮気相手の精子を殺しすためのファイターをより多く生産するといいます。
自分とは違う男の精子を殺す「ファイター精子」は最大で40%にもなる
臨床性科学者リンジー・ドウ(Lindsey Doe)博士によれば、別の男の精子が卵子に受精することを防ぐように設計されたいわゆる「神風戦闘機」や「キラー精子」と呼ばれる精子は浮気を疑うと大量に生産され、全体のうち最大で40%を構成しうるといいます。
ファイター精子の一部はハシゴ機能もブロック機能も持つ
ファイターたちの一部は障害物にさしかかると、受精を目的とした精子たちに対して手短に卵子にたどり着くための梯子の役目を果たしたり、通路を確保して待機し、彼らが通るとそれ以降は他の者が通れないように通り道を封鎖したりもします。
なぜこのような機能が備わったか
精子の生存期間は5日程度で、5日以内に不倫がなければこの機能はそもそも不要のはずです。もし実際にこの機能が備わっているとすれば、進化の過程で女性は頻繁に浮気をしていたことを意味します。
2013年の初めには、シラキュース大学のJohn Belote教授が暗闇で緑色に光る精子を使ったショウジョウバエの交配を研究をしていますが、この研究においても同様の現象がみられ、少なくとも特定の種ではこれらが行われていると考えられているようです。
ただし人間の精子を使って同様の観察することは非常に困難で、この理論が人間にも当てはまるかどうかについては議論中だといいます。
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コメント一覧
どの生物にも備わってそうなもんだが・・・議論の余地なんてあるのかねー