「Kiddle」子供向けフィルタリング検索サイトが登場。グーグルのセーフサーチを使用するも検索結果が酷すぎて使い物にならない
「幼い子供にはインターネットに触れてもらいたいが、アダルトサイトなど子供に相応しくないサイトには触れてほしくない」という親御さんは少なくないはずです。
そんな人のための検索サイトを目指した「Kiddle(キッドル)」が登場しています。
とは言え、Kiddleは直接的にGoogleが提供しているサイトではなく、Googleのセーフサーチ機能を利用したサードパーティ(第三者)が提供しているサイトのようです。
Googleの直接提供ではない
アメリカの元レースドライバー、ダニー・サリバンがツイッターでそれについて指摘しているほか、BBCでもGoogleとは関係無いと紹介しています。
Google has NOT launched a kids search engine called Kiddle, despite some new reports you may read. It's a third-party using Google's results
— Danny Sullivan (@dannysullivan) 2016年2月28日
検索結果があまりにお粗末
このサイトは、運営スタッフによってその検索結果が厳選されているといいます。
英語検索のみについて言えば、このサイトの検索結果の上位3位は編集者が直接目視して確認したサイト、4-7位は分かりやすいサイト、8位以下はGoogleのフィルタリング機能によるサイトとされています。
Googleがここまで成功しえたのはその検索結果の精度・確度といえますが、Kiddleの検索結果はあまりにお粗末です。
仮に、これがGoogleの提供だと言われたとしても、Googleを皮肉るほかにありません。
例えば、「とり」と検索した場合です。
子供が「とり」と検索するなら、普通は「鳥(の生態や種類)」がまっさきに思い浮かぶに違いありません。しかし結果は「くじらとり」についてです。(鳥ですらない!)
2位に「焼き鳥屋」、3位が「とっとり(鳥取)」です。子供がそんな検索結果を望むでしょうか?
また、「さかな」と検索した場合、普通なら「魚の種類」などが出てきて欲しいところですが、検索結果は「魚市場」や「おさかな天国(歌の歌詞)」です。
また、ゲイ・レズビアンなどLGBTに関する情報を排除しているほか、Pamela Andersonなど、わかっているだけでも何人かの女優が検索結果から除外されています。
このサイトの存在を知った時には「おお!我が子にもぜひ!」と思いましたが、こんなにひどい検索結果では、子供に対して世界の素晴らしさや広さを伝えたり、世界に蔓延る偏見を払拭させたりすることは不可能でしょう。はっきり言って使い物になりません。
もうちょっと頑張ってもらいたいものです。
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