ビールを熱したフライパンに注ぐと「ライデンフロスト効果」で凄いことに!(動画)

2018/01/31

アツアツのフライパンにビールを注ぐと、ライデンフロスト効果というちょっとした面白い現象が見れます。自宅で簡単に再現することも可能です。

Beer on hot frying pan

このように、熱いフライパンにビールを注いでも珠のように丸まったままコロコロと転がるような動きを見せる現象をライデンフロスト効果といいます。


ライデンフロスト現象が起こった様子

ライデンフロスト効果の原理

ライデンフロスト効果
Photo by: wikipedia

ライデンフロスト効果(Leidenfrost effect)とは、液体をその沸点よりはるかに熱く熱した金属板などの高温固体に滴らすと、蒸発気体の層が液体の下に生じて熱伝導を阻害するために、液体が瞬時に蒸発してしまうのを妨げる現象によって生じる効果のこと。

この現象は熱したフライパンに水滴を落とした時に観察できる。

フライパンの温度が摂氏100度近くか又はそれ以上になった時、その表面に水滴が垂らされると、水滴がフライパンに接する部分が気化・蒸発して薄い蒸気の膜を作り、水がそれ以上フライパンと直接接することを阻むことになる。

この蒸気は水滴がフライパンに接触する度に瞬間的に水滴とフライパンとの間で生じ、また、水蒸気の対流によって加熱された水滴の下部から常に新たな水蒸気が補給されるために、フライパンと水滴との接触はほとんど起こらなくなる。

Wikipedia

水一滴をフライパンに落とすケースでこの現象が起きる温度(ライデンフロスト温度)は摂氏160度(160℃)からで、300℃程度までは徐々に顕著となり、温度が上がるにつれて効果は再び弱まります。

液体窒素を使ったライデンフロスト現象

ビールの発泡は低温でも促されるので、真水よりも低い温度でライデンフロスト現象を見ることができます。

また、液体窒素を使えば更に低温でもその現象を顕著に観察することができます。

High Speed Video: liquid N leidenfrost effect shot at 3000 frames per second

実験ではイギリス、スコティッシュ・アンド・ニューカッスル・ブルワリー社の瓶ビール「Newcastle Brown Ale」(アルコール度数4.5%)を使用。