地雷除去の「マイン・カフォン」、風で転がり周る

アフガニスタンで幼少期を過ごしたマスード・ハッサニさんがデザインした「Mine Kafon(マイン・カフォン)」はタンブルウィードのように風のチカラで地雷原を転がりまわり、自然と爆破除去してくれます。

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アフガニスタンの地雷数と人口は3000万人

ハッサニさんは幼少期、風で転がるオモチャを自作して遊んでいました。風に流されてオモチャが地雷原に入ってしまい、同じ物を作り直すことがあったといいます。

アフガニスタンだけでも埋まっている地雷数は3000万基で、アフガンの人口は推定3000万人。
放置すれば全員が被害を受けるまで無くならない計算になります。

工業デザインで世界一とも言われるアイントホーフェン・デザインアカデミーに在学していたハッサニさんは、卒論プロジェクトで幼少期のことを思い出し、「マイン・カフォン」を作ることを思いつきます。

タンブルウィードに似た動きをする「マイン・カフォン」

タンブルウィード

西部劇なんかで荒野を転がりまわってるワラ・干草の塊のようなオカヒジキ属(陸鹿尾菜属、学名:Salsola)の植物群のことで、ロシアから広まったと言われており、ロシアアザミとも呼ばれている。

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コストは1基除去あたり1200ドルから12ドルへと従来の100分の1へ

今まで、お金が必要な地元の人達が危険な地雷撤去の仕事を請け負い負傷してきました。また重機による除去は高コストで、地雷1基あたり1200ドル(約12万円)もかかります。

一方、1機40ドル(4000円)で製造できるマイン・カフォンが壊れるまでに破壊できる地雷は3~4基で、地雷1基あたりの費用は10ドル~13ドル。コストは1/100になります。

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材料は竹、プラスチック、ゴム、鉄少々とGPS装置

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