火星に超接近の「サイディング・スプリング彗星 (C/2013 A1)」、2014年10月20日午前4時27分に通過
以前にご紹介した、衝突すれば原爆1兆倍の威力!火星に接近中の超巨大彗星。火星との大接近、或いは最悪の場合は大規模な衝突の可能性も懸念されていた超巨大彗星「サイディング・スプリング彗星 (C/2013 A1)」ですが、どうやら衝突は免れたようです。
「サイディング・スプリング彗星(すいせい)」が米東部時間19日午後2時27分(日本時間20日午前3時27分) 太陽系のはずれで誕生したサイディング・スプリング彗星は、米東部時間2014年10月19日午後2時27分(日本時間2014年10月20日午前3時27分)に火星から約14万1600kmの距離を通過しました。
火星には現在、米航空宇宙局(NASA)の火星探査車両キュリオシティとオポチュニティが配備されているため、この2台が搭載カメラを使って超巨大彗星が火星の間近を通過する一部始終を画像撮影するといいます。
また、欧州宇宙機関(ESA)や、インドの探査機も彗星接近の様子を観測しています。
下の動画はNASAが公開している接近時のシミュレーション映像です。
NASA | Observing Comet Siding Spring at Mars
サイディング・スプリング彗星の起源は海王星の軌道外にあるオールトの雲で、100万年以上かけて火星まで移動してきたとみられています。
また、約46億年前に太陽系が形成された際の名残を留めていると考えられ、天文学者たちは太陽系誕生の解明の手がかりになるのではないかと期待しています。
2014年10月20日に火星の真横を通過したこの彗星は、2014年10月25日に太陽に接近します。
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