古代ペルー人は1000年以上前に頭蓋骨切開の外科手術をしていた!


今から1000年以上も昔、南米のプレ・インカのひとつ「ワリ文化」で頭蓋骨に穴を開ける脳外科手術が行われていたことを証明する遺骨が発見されました。
プレ・インカとはインカ帝国以前のアンデス文明の諸文化のことで、そのひとつ「ワリ文化」は西暦500年~900年ごろアンデス中央高地で繁栄しました。

Ancient Peruvians carried out BRAIN SURGERY: 1,000-year-old skulls reveal trepanning was used to treat everything from head injuries to a broken heart http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2526979/Ancient-Peruvians-carried-BRAIN-SURGERY-Macabre-practice-used-treat-head-injuries-broken-heart.html

頭がい骨に穴の開いた遺骨をペルーで発掘

アメリカ、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の考古学者ダニエル・クリン氏ら研究チームは、ペルーの南中央アンデス地方で32体の遺骨を発掘し、45の手術痕を確認。放射性炭素年代測定によって西暦1000~1250年頃に埋葬されたものであることが判明しました。

ハンドドリルでのトレパニングとナイフで頭蓋骨を切開する手術

現代のような最先端外科手術用器具、無菌室、麻酔・鎮痛剤などの恩恵なしに、古代南米の人たちはナイフを使ったりハンドドリルで小さな穴を連続して開けることで頭骨を穿孔していました。
穿孔には「トレパニング加工」が用いられています。

トレパニング加工とは、コアを残す穴加工の技術のことで、穴の芯まで全てを削ってしまう「ソリッド加工」に比べて半分近くの動力で穴を開けることができる。

開けられた穴が治癒再生して塞がった痕跡のみられる遺骨もあり、これらの施術で失敗する例もあれば成功している例もあったことを示しています。


古代ペルー人の頭骨に開けられた様々な深さの穴

遺骨のなかには、患部とは違う部分に意味なく開けられた穴も見られます。脳を傷つけずに頭骨を切り開くのは非常に困難な作業で、練習なしに手術を行ったとは考えにくく、当時の医療機関や学校で研修医が手術の練習をしていた可能性を示唆しています。

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外科手術の練習対象は既に亡くなった人

既に亡くなっていたり、施術によって生存できなかった患者の遺体は研究や外科手術の練習のために被検体として提供していたと考えられ、被検体は男性のみで、子供や女性は被検体を免れていたようです。

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当時の古代女戦士の衣装を着るペルーの女優