銃弾による傷口をスポンジで塞ぐ注射器「XStat」を米軍が開発!たった15秒で止血

アメリカ軍が奇妙な医療器具を開発しました。米軍の支援によって医療技術関連会社RevMedx社が開発したこの医療器具は、銃弾による創傷「銃創」に無数の小さなスポンジを打ち込む特殊な注射器です。

XStat treats bullet wounds with tiny injectable sponges

http://www.gizmag.com/xstat-combat-injury-treatment-injectable-sponges/30710/

従来、銃で負傷した兵士を治療する場合、ガーゼを傷口に押し込んで止血していました。これはずっと昔から変わりません。しかし失敗することもあり、戦場における兵士の死因の多くは大量の出血による「失血死」です。

XStatの仕組みと使用方法

「XStat」は軽量のポリカーボネートで作られたシリンダー 注射器でできており、1cmほどの小さな錠剤の形をした無数のスポンジの粒が詰め込まれています。

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使用するには先端を銃創に差し込み、従来の注射を打つようにピストンを動かすだけ。打ち込まれたスポンジは血液など体内の水分を含むと泡のように膨らみ、傷穴を埋めて、破れた血管も同時に塞いでくれます。

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この間たったの15秒。

開発経緯と「XStat」の素材

米軍に所属する医師によると、当初はスプレー型の器具を想定していましたが、血液の圧力は高く、スプレーを吹き付けても血液で流されてしまうために注射器型に変更。RevMedx社は米軍から5億円の資金援助を得て「XStat」を完成させて動物実験も成功しています。

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素材は「キトサン」という抗菌作用を持つ物質と木材パルプで、手術で取り出す際に体内に残らないよう、X線で文字が浮かび上がるといいます。

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2014年2月現在は米国食品医薬品局(FDA)の認可待ちですが既に3サイズが開発済みで、生産が開始されれば注射器1本100ドル(約1万円)で納入される予定。

素晴らしい開発ですが、この注射器そのものが必要の無い世の中になって欲しいものですね。