ズービン・メータによるNew Year Concert 2015のラデツキー行進曲

2016/05/04

毎年、元日の正午になるとスイスのウィーンで行われるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による「ニューイヤーコンサート」。2015年1月1日にも「ニューイヤーコンサート2015」が開かれました。

指揮者はインド出身で今や巨匠となったズービン・メータ(Zubin Mehta, 1936年4月29日生まれ)。

彼はこれまでにも1990年、1995年、1998年、2007年と指揮者を務め2015年で5回目となります。

この演奏会ではアンコールとして演奏される3曲のうち、2曲目に『美しく青きドナウ』(ヨハン・シュトラウス2世)、最後の曲に『ラデツキー行進曲』(ヨハン・シュトラウス1世)を演奏するのがならわしとなっています。

また指揮者がその手拍子を打つ観客を指揮することも恒例となっています。

指揮者が観客に対して指示を出し、手拍子をコントロールするが恒例ではあるものの、2015年の指揮はちょっと凝っていて、右側の2階席だけを指定したりまたはその反対側を指定したり、一般的な慣わしよりも細やかな指揮をとっています。

Johann Strauss – Radetzky-Marsch (Vienna Philharmonic Orchestra, Zubin Mehta)

ちなみに、2014年のダニエル・バレンボイムによる指揮では、バレンボイムがほとんど指揮棒を振ることなく、演奏の最中に楽団員達全員と握手をするという変わったものでした。

New Year Concert 2009のラデツキー行進曲