ドローンは人命をも救う!?AEDを高速運搬して心停止の生存率をアップ!

2018/01/31

ドローンとは無人航空機のことで、ピザ配達やAmazonやGoogleが宅配サービスのために開発に鎬を削っている分野。

ドローン事業は昨今注目を集めています。そし、今回新たな用途が見いだされました。救急に必要となる除細動器の高速運搬です。

数秒で現場に到着

この救急のための除細動器の機能を搭載・内蔵した無人ヘリ「Ambulance Drone」を発明したのはデルフト工科大学の生徒Alec Momontさん(23歳)。

現在主流となっているAEDと同様に、地域の各所に設置することができます。そしていざ緊急事態となり、現場から呼び出しがかかるとすぐに発進して数十秒ほどで到着します。

医師によるリモート指導も可能

GPS機能を搭載したドローンに内蔵されている除細動器は誰でも簡単に操作することができるよう設計されていますが、同時に搭載されているWebカメラやスピーカーを使うことで人体への除細動器の電極のつけ方などについて医師から指導を受けることもでき、医師はモニターを介して現場の状況を確認することができます。

Momontさんは次のように語っています。

EUでは毎年80万人前後の人が心停止しており、生存率はたったの8%です。脳死や死は5分前後で起きるにも関わらず救急サービスの対応が遅く、10分もかかるところに原因があります。

この救急ドローンなら12平方キロメートル(4.6平方マイル)範囲内の患者に1分以内でAEDを届けることが可能で、生存率を8%から最大で80%まで改善することができます。

TU Delft – Ambulance Drone

アメリカや各国でもそうであるようにオランダでもドローンの自律飛行はまだ認められていません。現段階ではプロトタイプですが、当局の規制緩和が進めば2019年頃には一台約2万ドル(220万円)で発売する見込みということです。

凄いものを開発しちゃいましたね。ただ、12平方キロメートルって円にすると凡そ半径2 km弱、時速換算すると平均速度120 km/hくらいでしょうか・・・そんなに速く飛べるとは思えませんが・・・。

いずれにせよこの問題はAEDの設置数を増やせば解決できるので是非実現して欲しいですね!