ヘビの頭をそっくり真似た模様に擬態する芋虫
ペンシルバニア大の生物学者が、中央アメリカに位置するコスタリカの森林の中で珍しい昆虫の幼虫を撮影しました。捕食者に狙われないように自らの天敵の更に天敵であろう蛇に擬態する芋虫です。
ペンシルバニア大学のダニエル・ジャンツェン教授(Daniel Janzen)が撮影したこの毛虫は、ヘビに擬態するだけではなく、背景の草木に合わせて緑色や茶色に体色を変えることもできます。
芋虫の天敵はカエルや小鳥などの雑食・肉食の小動物。そして小動物の天敵がヘビ。一般的に擬態は花に化けるハナカマキリや木の枝に化けるナナフシのように植物に擬態することが多いのですが、彼らはこのヘビの頭に似せること命を守っています。
普段の頭はしぼんでいて、一見すると普通のイモムシの柄にも見えるのですが・・・黒い部分を膨らませるとまるでヘビの目玉そっくりに!
実はこの虫は「Hemeroplanes Triptolemus」という蛾の幼虫。彼らはスネークヘッドを持つだけではなく、その頭を天敵に振りかざして威嚇もします。
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