フィアンセから婚約記念に贈られ、タイタニックと沈んだバイオリンが落札される!お値段は・・・


2013年10月19日、タイタニックで使用されたヴァイオリンがイギリスのオークションで落札されました。

このバイオリンは、1912年4月サウサンプトンからニューヨークへ処女航海に出た豪華客船タイタニック号が大西洋で沈没する直前、楽団員が乗客を落ち着かせようと演奏し続けるために使用したバイオリンとされています。


楽団リーダーのウォレス・ハートリー(ハートレイ)氏が所有していたこのバイオリンは、競売で90万ポンド(約1億4200万円)で落札されました。
競売会社による出品前の推定価格は40万ポンドでしたが、2倍以上の価格となりました。オークション会社によると落札者はイギリスのコレクター。

実はこのバイオリンはハートリー氏の婚約者が、婚約記念にと彼にプレゼントしたもの。

ハートリー氏と7人の楽団員らは沈没によって全員死亡しましたが、十数日後に発見された氏の遺体にはバイオリンが入った革のケースが結び付けられていたと言い伝えられています。

一時行方が分からなくなっていたものの2006年に再び見つかり、科学捜査の専門家らによって7年かけて鑑定が行われていました。

湿気によって縦に大きく2つの亀裂が入り損傷しているにもかかわらず、演奏機能は保たれています。

ウォレス・ハートリー(左)と、彼にバイオリンを贈ったマリア・ロビンソン(右)の2人は当時婚約しており、バイオリンはタイタニックが沈む2年前の1910年に、婚約記念としてプレゼントされていました。


事故後の彼女の日記


1908年のネルソン会衆オーケストラのハートリー氏(30歳)。(前列右から4番目)当時は"あのヴァイオリン"を持っていませんでした。


1890年代、当時ハートリーが十代のころの写真。(後列1番左)


事故後に発見された、バイオリンが収められていた革の小型スーツケース

現存が確認された2006年から7年間にわたり、CTスキャンでの解析や専門家による調査が行われました。私立病院のCTスキャン調査では、2つの大きな亀裂には元のワニスとは異なる別の接着剤の付着が確認されました。


競売に先立ってアメリカで3カ月にわたって開かれた展示会には、延べ30万人以上が集まっています。

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Posted by とざなぼ