独研究者たちが、光を結晶内部に1分間閉じ込めることに成功!「光メモリー」の先駆け
ドイツのダルムシュタット大学のゲオルグ・ハインツェ率いる研究チームは、光を1分間停止させることに成功しました。
彼らは、「電磁誘導透過(Electromagnetically Induced Transparency: EIT)」という技術を用いました。
簡単に説明すると、次の2つを用意します。
- 不透明な結晶
- 結晶を透明にするレーザー
- 結晶内に残したい別のレーザー
不透明な結晶をレーザーによって透明にし、その間にもう1つの光線を送り、最初の光線を止めて不透明にすることで結晶内部に光を閉じ込め、そして再度結晶を透明にして、閉じ込められていた光を取り出すというものです。
科学者たちはこれらを用いて、イメージ(3本の光の線)を60秒間結晶内部に閉じ込めて元に戻すことで、僅かな時間ですが記憶媒体として「光メモリー」と、開発したシステムが機能しうることを証明しました。
さまざまな結晶を用いてより長い時間情報を 蓄積することができるかもしれず、長距離でも機能しうる長距離量子ネットワークへの応用に期待されています。
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