メキシコ・ユカタン半島のセノーテ (cenotes)でフリーダイビング

2016/08/01

セノーテ (cenote) はメキシコ・ユカタン半島の低平な石灰岩地帯に見られる陥没穴に地下水が溜まった天然の井戸、泉のこと。

泉の下層には大規模な鍾乳洞が水没しています。ユカタン半島そのものが石灰岩で出来た非常に広大な台地で、雨は土に染み込んで地下水脈を流れ、その一部がセノーテとして湧き出しており、地上に川や湖はありません。

GRAND CENOTE (エデンのセノーテ)

セノーテは、隕石クレーター(チクシュルーブ・クレーター)を埋めた石灰岩の層の中に形成されたもので、この隕石は北西端チクシュルーブの地底深くに恐竜の絶滅ないし中生代の終焉(K-T境界)をもたらしたとされる隕石です。

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ユカタン半島はメキシコ南東部、グアテマラの北に位置し、マヤ文明の遺跡が多い

水面下では決して形成されるはずのない鍾乳洞が見られるのは、鍾乳洞が形成された後に海面上昇にともない内陸部でも地下水位が上昇することによって洞窟系全体が水没したためとされており、海面水位が低かった頃にはユカタン半島とキューバは陸続きでした。

セノーテの語源はユカテコ・マヤ語のゾノト (dzonot) から転化したと考えられています。川も湖もないユカタン半島の北部低地ではセノーテは主要な水源でした。ユカタンの多くのセノーテは、まず第一に真水の供給源でしたが、チチェン・イッツァやバランカンチェー洞窟のセノーテのように巡礼の地や供物を捧げる場として機能したものもあり、崇拝の対象となった多くのセノーテは、マヤの雨神チャクに捧げられていました。サック=アクツン・システムは、総延長152.975 kmの世界最大の水中鍾乳洞。