なぜ川は蛇行しているのか、分かりやすい解説動画

2016/11/10

なぜ川はクネクネ曲がっているのかなんとなく不思議に思いながらも気に留めてきませんでしたが、その理由をイラストで分かりやすく解説しているyoutube動画があり、面白かったのでご紹介。

大きい川、小さい川、流れの速い川、流れの緩やかな川、どんな川であれ大抵の河川はクネクネと蛇行しながら流れています。これについて最初に思いついた理由はこうです。
地面は必ずしも勾配が一直線ではないのだから、より低いところを常に流れようとする水が蛇行しているのは当たり前だと。しかし、どうやら単にそれだけではないようです。

Why Do Rivers Curve?

動物が巣を作るなどして川岸の土を掘る

きっかけはこれに限ったことではありませんが、例えばマスクラット、ヌートリアのような動物が巣を作るために川の側面から穴を掘り開けます。

掘った部分が崩落する

すると、その部分の強度が落ちて土砂が崩れて川の流れはそちらに傾き、どんどん崩落が進みます。

崩落した側の流速は速くなり、反対側には土砂が堆積する

長い長い年月をかけて徐々にえぐれた川岸の対岸側は流れがゆるやかなので砂が堆積します。ここまでは小学校で習うと思います。ただ、学校での教え方はこの逆で、川が曲がっているから外側の流れが速くなると教えられます。
しかしこれは逆です。片方だけ川の流れが速くなるから、川が徐々に曲がっていくのです。

カーブ延長線上の岸に水流がぶつかる

今度はカーブの曲線に沿った延長線上の下流の対岸に水流が当たって土砂が多くぶつかるため、その部分がえぐられていき、下流にいくに従ってそれは連鎖していき、蛇行はどんどん大きくなっていきます。

これは川サイズに関わらず起こる現象で、細く小さい川ほどスパンは短く、大きい川ほど長いスパンになります。
そして、この蛇行の形状は川の大小に関わらず相似形で、フラクタル構造(入れ子構造)を持っています。

これを繰り返して蛇行する

蛇行が進み続けると最後は川同士がくっついてしまい、大きく蛇行した部分は取り残されます。これが三日月湖になります。