水面に浮かぶ物体を遠隔操作できる特殊な波動の作成に成功!豪国立大学

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オーストラリア国立大学の物理学者は、スタートレックに登場する「トラクタービーム(tractor beam)」のような効果を出す得意な波動を作り出すことに成功しました。
波長を意図的に操作することで波の動き制御し、水面に浮く物体を遠隔操作することができます。

Physicists create water tractor beam
http://news.anu.edu.au/2014/08/11/physicists-create-water-tractor-beam/

この装置を開発したのはオーストラリア国立大学(ANU, Australian National University)のMichael Shats教授とHorst Punzmann博士率いる研究チーム。
実験では、ごく小さな物体を4.5フィート(約1.37メートル)動かす事に成功しています。

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波動を生成する装置はポンプの一種「プランジャーポンプ」の往復運動で動き、直下の液体を揺り動かすことで水面に特殊なウェーブを作り出します。

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スローモーションカメラを使って波の凹凸を見た様子

右と左の写真を比較すると、周波数の違いによって波の動きにも違いが出ることが分かります。

ターゲットオブジェクトを引き寄せたい場合には、オブジェクトのすぐ内側(装置側)に水の下り坂が連続して発生するように波長を調整し、徐々に物体を引きつけます。
同様に、波長を変更することで遠ざけることも可能なので、直接触れることなく自由に遠隔操作が出来ます。

この現象は、バスタブに張ったお湯の表面でも偶発的に確認することができます。
ただし、お風呂場でのアナログ操作だけでは永続的に物体を操作することは非常に困難で、運任せです。

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Nicolas Francois博士とHua Xia博士によって開発された粒子追跡ツールを用いて解析し、波の動きや軌跡を3D化したもの

ANU Scientists create a ‘Tractor Beam’ on water

実験ではターゲットがピンポン球ですが、技術が進歩すれば将来的にはもっと大きな物、船舶や艦隊さえも動かすことができるのではないかと期待されており、例えば原油流出事故での原油回収、座礁した船の救助、或いは軍事的に利用することさえ可能かもしれません。

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本当にスタートレックのトラクタービームように、宇宙空間でも遠隔操作ができる日が来るといいですね。

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