一般歩行者らが「固定式島方式」でマラソンルートを横断する様子を捉えた映像が面白い

マラソンが開催されるとマラソンランナーが優先されるため、その区間は通行止めになり、普段使っている交差点の横断歩道は使えなくなります。道路の対側地(道路の向こう側)へ渡りたいのに、これでは不便ですよね。
でも固定式島方式を使えば一般の歩行者でもマラソンのルートを横断することが可能となります。

これはボストンマラソンでの固定式島方式による歩行者横断の様子を捉えた映像の一幕です。

固定式島方式とは、走路上に島に見立てた横断者のための待機スペースを作り、ランナーを島の左右に振ることでランナーを止めることなく、横断者を横断させる方法のことです。

固定式島方式

交通規制中は、歩行者・自転車もコースの横断ができないのですか?|京都マラソン実行委員会事務局

PDF固定式島方式

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最初、ランナー達は右側通行をしています。道路の真ん中には既に歩行者がスタンバイしています。
道路の奥の方で、左側通行を促す矢印を持ったスタッフがランナーの進行方向にたいして左から右へと少しずつ動いて、ランナーが左へ行くように進路変更を促しています。
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ランナーの進路変更が完了すると、右側通路にランナーはいなくなるので、真ん中にいた通行人は右側へと渡ってきます。

よく観ると、歩行者だけではなくて自転車や手押し車のようなキャリアーを押している人もいます。

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みんな渡りきりました。
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今度は、ランナーの進行方向に対して右側から左側へ渡りたい人が、入れ替わるようにして道路の真ん中までやってきます。写真の見かけ上では左側から右側へです。
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移動完了です。
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すると、道路奥にいる人が今度は右側へ行くようにランナーを促し、自身は右側から左側へと移動しています。
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左側へのシフトが完了。
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ランナーは右側通路を走っているので、その間に通行人は左側へと渡っています。

面白い仕組みですね。

Street Crossing at the Boston Marathon