スカイダイビング中に低酸素症で意識不明になった男性を助ける仲間たち(動画)
スカイダイビングを楽しもうと飛行機から空へ飛び降りた5人のスカイダイバーたちですが、スカイダイブした瞬間に1人が酸欠で意識を失うことになります。
空気抵抗が少ない上空で身体を回転させながらをほぼ自由落下で落ちていく男性、救出に向かう仲間の手に汗握る緊張の瞬間です。
彼らは5人のダイバーは高度22000 feet (約6.7km)から飛び降りました。飛び降りる瞬間までは全員意識があり、全員が自らの意思で飛行機から飛び降りたのですが、先に飛び降りた仲間のうちの一人が飛び降りて僅か数秒で意識を喪失して奇妙な落下を始めます。(※動画は終始無音です)
Friday Freakout: Skydiver Passes Out From Hypoxia In Freefall
後続でダイブしたヘッドカメラ視点の仲間はその異変をすぐに察知すると、彼への接近を試みます。
接近するも、高速で回転する彼を止めることは容易ではないらしく何度も失敗しながらチャレンジを繰り返しています。
そしてようやく彼を捕まえる頃にはもう1人の仲間も近づいてきます。後からやってきた仲間が意識不明の彼を固定し、最初に気づいたダイバーが彼の背負っているパラシュートのピンを引きました。この様子は他のダイバー仲間のヘッドカメラによって違う視点からも捉えられています。(動画2:38~)
後に彼は「落下していくキャノピーの下で意識を取り戻した」と仲間に語っています。
彼が意識を失った原因は飛行機に設置された酸素マスクの数の不足だといいます。
ダイバーの1人は、「5人のスカイダイバーが4つの酸素マスクを使い回した所為で酸素不足が起こった。ちゃんと5つ用意すればこのような事態は簡単に回避できたかもしれない。低酸素症の影響は深刻で、本人が認識・自覚しないうちに起こる。皆さんも標高の高いジャンプでは何が起こるか常に注意を払って下さい。」と語ります。
低酸素症と標高の関係
FAA(連邦航空局)
余談ですが、この画像は酸素マスク無しで意識を保てる時間と飛行高度の関係を示した一覧表です。高度2万2000フィートの場合、5分から10分で意識不明となり、3万フィートを超えると数分と持ちません。
Hypoxia 低酸素症、酸素欠乏症|cfijapan.com
レスキューパラシュートの開き方(PDF)
あと、なぜ飛行機での非常時にパラシュートで脱出しないのかという疑問のコメントを頂いて、その理由を調べたページもあるのでぜひ御覧ください。
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コメント一覧
ちょっと違う話なんだけど飛行機ってなんで非常用のパラシュートがないの?