[肥満者に朗報] 金の微粒子を使って安全・簡単に体脂肪を減らすことが出来る時代がくる?
脂肪吸引は現代において瞬時に体脂肪を減らすための一般的な方法・技術かもしれませんが、完璧とは呼べません。患者は結合組織や神経を損傷するリスクを伴い、しこりやあざが残るほか、それらを直すための二次手術が必要になる場合もあります。
2人の研究者は、金(Au)の微粒子を使うより良い脂肪吸引の開発に取り組んでいます。
この特殊な技術は、カリフォルニア大学サンディエゴ校のナノ治療薬の開発を専門とするAdah Almutairi氏と、整形外科医である兄弟のKhalid氏によって考案されました。
彼らは以前研究された「金微粒子を使って癌細胞を焼き殺す技術」に触発され、脂肪細胞でも同じことが出来るのではないかと考えたのです。
これは、金のナノ粒子を体内に注入した後に近赤外線を使用してナノ粒子を加熱することで患者に対して無傷で効果的ながん治療が出来るというもの。ナノ粒子は髪の毛の太さの1/50000(5万分の1)と非常に小さく、細胞膜の隙間へ通過・浸透していくことが可能な上、金は人体に悪影響を及ぼしません。
脂肪細胞に対しては近赤外線ではなく遠赤外線を使用します。焼くのではなく、脂肪細胞に新着した金に遠赤外線を照射し、融点の低い脂肪を溶かして液化させます。
液状化した脂肪は注射器で抜き取ることが可能なため、従来のように真空を使ったバキュームで固形の脂肪をこそぎ落とすような手荒なことをしなくて済みます。
「NanoLipo」と呼ばれるこれらの技術は、スタートアップ企業のeLux Medical Inc.によって開発されており、動物実験は現在進行中でヒトへの臨床試験は2014年後半にも行われる可能性。
ダイエットに励まずとも健康を気にせずとも、好きなだけ食べて好きなように生活して、医療技術で健康に関する全てを解決しちゃう時代がくるんですかね。
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