ヒトラーの「わが闘争」、2冊がネットオークションへ(サイン入り)
2014年2月27日、ナチス・ドイツの指導者アドルフ・ヒトラーのサインが入った著書「わが闘争」2冊がアメリカのロサンゼルスでオークションへ。オークション運営会社「ネイト・D・サンダース」が明らかにしました。
Mein Kampf Signed by Hitler Up for AuctionCopy Of Mein Kampf up for AuctionMein Kampf Signed By Hitl
この本は、ナチスドイツ親衛隊員で1923年のミュンヘン一揆にも参加したSS将校のヨーゼフ・バウアー(Josef Bauer)にアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)がクリスマスプレゼントとして贈ったもの。
6万4850ドルで落札(約660万円)
オークションはインターネット上で行われ、競売予想落札価格は2万ドルから25000ドル(約250万円)で、この2冊の本は2012年にもイギリスのロンドンでオークションに掛けられて同額で落札されています。
しかし、いざオークションが始まると、価格はどんどん釣りあがり、価格は予想の3倍ほどの6万4850ドル(約660万円)で落札されました。オークションはネット上で行われましたが、入札をしたのは11人でした。
印刷・複製の禁止
わが闘争とは、ヒトラーによる自伝的要素と、彼の政治的世界観・イデオロギーが記された本。ナチスを賛美するような映画や歌とは違い、ドイツで禁止されていません。
ドイツでは民衆扇動罪によりナチス党及びヒトラー賛美に繋がる出版物の刊行が規制・処罰の対象となっている為、著作権を保有するバイエルン州政府は、ドイツ国内における本書の複写及び印刷を認めない事でドイツ連邦政府と合意している。そのため、現在ドイツ国内で流通している『我が闘争』は古書と他国版のみ。
ヒトラーの死後70年にあたり著作権の保護期間が終了する2015年12月31日以降、注釈本としての復刊がミュンヘンの現代史研究所(英語版)(IfZ)によって計画されていたが、ホロコースト生存者からの反対を受け、一時は出版を取りやめることを発表。しかし、2014年1月24日に至りバイエルン州政府は学術的な注釈を付けた同書の発行を認める方針に転換した。
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