82歳の老婆の体内から40年前の胎児が発見される!コロンビア
腹痛を訴える女性、X線検査によって胎児を発見
胃の痛みを訴えて、彼女は南米コロンビア・ボゴタのTunjuelito病院に入院しました。胆石の疑いがあるという彼女の申し出から、2013年12月9日に医師がレントゲン撮影をしたところ体内に胎児の姿を確認しました。
40年前に腹膜妊娠していた
彼女は40年ほど前に子宮外での妊娠「腹膜妊娠(腹腔内での妊娠)」をしていたと見られています。子宮外での妊娠は卵管妊娠が99%で、腹膜妊娠や卵巣妊娠は非常に珍しいケース。
胎児は石灰化して「石胎(石児)」に。世界でも非常に稀
腹膜妊娠によって胎児が育たなくなる「不育症」になると、母体が自己防衛手段として胎児の石灰化を起こします。そうして彼女の赤ちゃんは「石児(stone baby)」になったと考えられています。
レントゲンでの胎児発見後、女性は別の病院に移されて胎児を取り出す手術を受けました。
石児が発見される女性の平均年齢は55歳で、症例はいくつかあります。
- 27歳の石児(54歳の女性から、インドネシア)
- 50歳の石児(75歳の女性から、ベトナム)
- 60歳の石児(92歳の女性から、中国 2009年)
など。なかには女性が100歳になって石児が見つかった例もあります。
しかしこれらは非常にレアケースで、石児が確認されている件数は全世界でも300例未満です。また、医療の発達によって近年は件数が非常に減っています。
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重たくて気付きそうなもんだが・・・