総額1580億円!ナチスが略奪した美術品1500点がアパートの1室から発見される!

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  • 秘匿した人物はユダヤの家系だが、コレクターとしての才能をナチスに認められていた
  • 美術品の本当の所有者は2011年に性的暴行容疑で逮捕されたIMF専務理事の妻(超大金持ち)

ナチス・ドイツがユダヤ人から略奪した絵画1500点近くが、ドイツ南部ミュンヘンのアパートの1室で見つかったと、独週刊誌フォークス(Focus)が2013年11月3日に報じました。これらの絵画は2011年には発見されていましたが秘密にされてきました。

パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)やアンリ・マチス(Henri Matisse)の作品も含まれ、時価総額は10億イギリスポンド(£1bn=約1580億円)相当の価値。

絵画は2011年、脱税容疑で家宅捜索に入った警察が発見。部屋の所有者コルネリウス・グルリット容疑者(Cornelius Gurlitt)の父親はナチス幹部と親しかった美術収集家のヒルデブラント・グルリット氏(Hildebrand Gurlitt)で、発見された絵画は1930~1940年代に同氏が入手したもの。

絵画は薄暗い室内で果物や豆の缶詰などと一緒に50年以上も隠されており、容疑者は無職で隠遁生活のために数点を売却し、売り上げで生活していました。

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美術品が発見されたドイツ・ミュンヘンのアパート

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ナチスの略奪品を発見した戦時中のアメリカ兵

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ドイツ画家、マックス・ベックマン(Max Beckmann, 1884年2月12日 – 1950年12月28日)の作品

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フランス画家、アンリ・マティス(Henri Matisse, 1869年12月31日 – 1954年11月3日)の作品

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絵画の潜在的後継者の1人とされるアンヌ・サンクレール(Anne Sinclair)夫人(左)はピカソと親交のあった画商、ポール・ローゼンバーグの孫娘。夫(右)は国際通貨基金(IMF)前専務理事のドミニク・ストロス=カーン(元被告)、夫人は夫の無実を信じ、私財を投じて巨額の保釈金を支払った大大大大大富豪!
(2011年5月14日に訪問先のニューヨーク市において性的暴行容疑で逮捕・訴追された)

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コルネリウス・グルリット容疑者の父親、ヒルデブラント・グルリット氏(Hildebrand Gurlitt)

コレクターだった父親は祖母がユダヤ人でしたが美術品の審美眼と人脈の広さからナチスの「第三帝国(Third Reich)」の幹部から重宝されました。ヨーゼフ・ゲッベルス(Joseph Goebbels, 当時の宣伝相)が彼に与えた役職は、ナチ党が退廃的(=ナチスの思想にそぐわない)とみなした芸術作品(退廃芸術)の売買責任者。

当時ヨーロッパ各地ではユダヤ人の所有する美術品が数多く略奪されており、フランスでは1940年~1944年の間に計10万点のタペストリーや古美術品などが独裁政権の法律によって人種差別的に略奪されていました。

翌年、コルネリウス・グルリット容疑者が死去

この事件の翌年2014年コルネリウス・グルリット氏(81歳)は、ドイツ南部ミュンヘンの自宅で死去。同氏の広報が2014年5月6日に明らかにしています。同氏は心臓の手術を受けた後、自宅で過ごしていたといいます。

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