[為替] スイスフランがとんでもない大暴騰!ハイジの曲を合わせた動画センスに大草原
2015年1月15日(日本時間)、スイスの中央銀行であるスイス国立銀行(SNB)が為替介入上限を撤廃したことで為替相場が急変動し、FX(外国為替証拠金取引)においてスイスの通貨であるスイスフランが大暴騰しました。
これまでスイス・フランは、欧州の投資家たちの金融危機の際の避難所として買われ、上昇を続けてきました。
それにより、極度の通貨高による長期デフレーションの可能性があったため、SNBはEUR/CHFを1.20以上に維持する政策(最低為替レート設置)を行ってきました。
しかし、SNBは2014年12月から中銀預金金利を-0.25%に引き下げるマイナス金利政策を開始し、更に今回スイスフランの上限設定を解除して政策金利-0.75%に引き下げました。
結果として、スイス・フランはマイナス金利もどこ吹く風で大暴騰しました。その時の様子がこちら。
アルプスの少女ハイジのオープニング曲のイントロが流れる中、最初は小幅な値動きだったユーロ。(ユーロ建てスイス・フラン)
そしてヨーロレイヒーの「ヨーデル」が始まると同時に、チャートのローソクは大きな陰線をつけながらグングン下へ伸びていきます。
この「ハイジ砲」によって、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)は0.86108を記録しています。
ユーロ/スイスフラン – FXレート・チャート – Yahoo!ファイナンス
http://info.finance.yahoo.co.jp/fx/detail/?code=EURCHF=FX
最大の勝者はフロンタリエと呼ばれる人々
FX参戦者でスイスフランを買っていた人が大儲けしたほか、スイス国民も自国通貨上昇に歓喜しています。
特に喜んでいるのが、スイスで働き、スイスフランで給与を得ながらユーロ圏の近隣諸国に生活基盤を持つ「フロンタリエ」と呼ばれる人々で、この出来事によって給与が実質30%も増加しました。
日本円で言えば、30万円だった給与が40万円になったようなものです。
住民の歓喜とは裏腹に経済面では様々な問題をはらんでいますがこの先どうなるんでしょ。
当面はEUR/CHFが1.10程度に収束するであろうとの予測が出ているようですが、ロレックスとかスイス製の商品は今よりもっと高くなっちゃうってことかな・・・。
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