朝霧を飲料水に変える竹籠の給水タワー「WarkaWater」

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高さ30フィート(9メートル)のこの竹籠のタワー「WarkaWater(ワカ・ウォーター)」は、空気中に漂う細かい水滴を集めて飲料水に変換してくれる人工給水装置。

エチオピアの山岳地帯や綺麗な水を満足に入手することができないアフリカ地域のために開発されました。

1基の生産量は95リットル/1日

重さ39キロの給水タワーの構造はイグサや竹を外骨格としており、その周りにナイロンやプリプロピレン(PP)の網を張り巡らせてあります。

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網は最下部で1点に集中しており、付着した朝霧の水滴は重力に従って最下部のボウルに溜まる仕組みです。1基あたりの1日の生産量は25ガロン(約95リットル)以上。集められた水はロバを使って各地へ配布することを想定しています。

ローテクにこだわる設計

「WarkaWater」を発明したのはイタリアのデザイナー、アルトゥーロ・ヴィットリ氏(Arturo Vittori)。「WarkaWater」の設計のコンセプトは長期的、環境配慮、経済的、社会的持続可能性の確保です。

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給水塔の建設コストは550ドル(55000円)で、最小構成4人1チームで建築することができます。また、資材は現地調達できるもので構成されています。

井戸掘りは割りに合わない

普通、水不足といえば井戸掘りを思いつきます。しかし、井戸掘りのコストは非常に高く現実的とは言えません。例えばエチオピア山岳地域では水脈までの深さは450mもあります。また、掘ったところで水が出る保証がなければ、出た水が飲用に相当する水質である保証も無いのです。

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ヴィットリ氏は2015年までにエチオピアにWarkaWaterを2基建造し、将来的にはエチオピア全土にこの給水塔を広めたいと考えており、資金提供者を探しています。

新しい技術ではない

ヴィットリ氏はエチオピアに自生する樹木である「ワカ(Warka)」の木にヒントを得てこの装置を思いつきましたが新しいものではなく、特殊な植物や昆虫からヒントを得た似たような機構を持つものは水不足の地域で既に使われています。

通常はポリオレフィン製(ポリマー材)の不織布でできた網を使用します。普通の網では薄い霧に含まれる水分の約2%しか集めらないのですが、MITの研究チームによれば網目の細かな網であれば、同様の霧から10%以上の水分を引き出すことができるといいます。

Current standard fog-harvesting mesh material

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「朝霧を飲料水に変える竹籠の給水タワー「WarkaWater」」への1件のフィードバック

  1. この大きさで1日95Lだと凄い量だ。そんなに朝霧が多いとは驚き。

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