高齢で嗅覚低下は5年以内の死亡率が3倍に増加すると判明!?

2016/05/05

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Flickr:Kalata
アメリカのシカゴ大学(University of Chicago)の研究者らの調査によると、嗅覚の衰えた人は通常の嗅覚がある人に比べて5年以内に死亡する確率が約3倍であるとの結果が得られました。

米科学誌プロスワン(PLOS ONE)に掲載された同研究によると、同大学はNSHAP(全米社会生活健康加齢プロジェクト)の一環として、57歳から85歳の成人3005人を対象に、嗅覚に関する簡単なテストを在宅調査で実施。
その結果、嗅覚が顕著に衰えていた被験者の39%が5年以内に死亡しました。
また、若干の衰えがあった被験者が5年以内に死亡した確率は19%で、健全な嗅覚をもっていた被験者は10%でした。

プロスワンに掲載の当該論文はこちら。
Olfactory Dysfunction Predicts 5-Year Mortality in Older Adults
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0107541

調査を率いたシカゴ大学医学部外科のジャヤント・ピント准教授(Jayant Pinto)は、「嗅覚の低下は『有毒ガスを探知する炭鉱のカナリア』のようなもので、健康全般の重要なサイン。カナリアのように死をもたらすわけではなく、健康に異常が発生した兆候といえる。」と述べています。

今回の調査結果では単純に「死亡率」と「嗅覚の低下」を関連付けているようですが年齢を加味しておらず、高齢であるほど死亡率が高くなることは言うまでもありません。
嗅覚の低下が加齢によるものの場合、調査結果は意味を成さないようにも見えますが、研究者らによると嗅覚機能の低下は心不全、癌、肺病の診断よりも明確に死期を予測出来るとされており、この予測率を上回るのは身体の兆候は、重度の肝臓障害のみだといいます。

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