宇宙空間内での燃焼実験、ISSで研究するNASA宇宙飛行士が動画公開

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この燃焼実験の様子は、ISS(国際宇宙ステーション)上で研究を重ねているNASA(米航空宇宙局)の宇宙飛行士によって行われ、投稿されました。これは非常に貴重な燃焼現象の実験動画です。

動画を投稿したボルチモア出身のアメリカ人宇宙飛行士リード・ワイズマン氏(Reid Wiseman, 38歳)は、2014年5月29日に発射が行われた39S(ソユーズTMA-13M宇宙船)のフライトエンジニア(第40/41次長期滞在クルー)です。

ワイズマン氏は、無重力下での研究の一環としてヘプタンまたはメタノールの小さな滴に火をつけるとどのように燃えるのかという実験をISSの機内で行いました。

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着火によって燃焼が始まると、約20秒間の内にその液滴が全て燃える尽きるまで徐々に小さくなっていく様子が捉えられています。また、地球上での燃焼と違い火の玉は綺麗なまん丸、正確には球体の炎です。

Reid Wiseman

A floating sphere of fire comes alive in FLEX-2 @ISS_Science – may lead to better engines on Earth.

多くの人が知っているように、重力下での燃焼とは違い”上下”という概念がない無重力空間では燃焼による空気の循環・対流が起こりません。
そのため燃料には十分な酸素が供給されず、燃焼速度は100倍も遅く燃焼温度は低いといいます。

今回の実験は具体的に何かを解決するために行われたものではないらしいですが、実験結果を元にして、将来的には液体燃料を使用するエンジンの燃費向上だけではなく、より安全な宇宙船の開発につながる可能性があると見られています。

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ロシアのソユーズFGロケットに乗る準備として、カザフスタン共和国のチュラタム(Tyuratam)にあるロシアのロケット発射場「バイコヌール宇宙基地」で2人の娘に手を振るリード・ワイズマン宇宙飛行士(2014年5月)
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