2014年経常収支が統計史上過去最低を記録!


HonestReporting

2015年2月9日、財務省は2014年の日本の国際収支状況(速報)を発表しました。
これによると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は2兆6266億円と黒字だったものの、1985年以降の統計史上過去最低を記録しました。

14年の経常黒字、18.8%減の2兆6266億円 過去最少
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL09HJY_Z00C15A2000000/

「ところで、経常収支と貿易収支の違いって何すか?」って人は多いと思うので先に用語の定義を説明しておきます。

経常収支

経常収支とは、「貿易収支」、「サービス収支」、「所得収支」、「経常移転収支」の4部門の収支を合計した収支。

貿易収支

輸出額から輸入額を差し引いたもの。(輸出金額-輸入金額)

サービス収支

国境を越えたサービスの取引。例えば訪日観光客の出費はプラス、海外旅行先での出費はマイナスに計上。旅行のみならず、輸送、通信、建設、保険、金融、情報なども含む。

所得収支

企業による海外での経済活動や、投資収益。

経常移転収支

政府間の無償資金援助、国際機関への拠出金など。

そして、この経常収支が2014年はどうだったかというと以下の通り。(経常移転収支は省略)

経常収支は2兆6266億円の黒字

その内訳は次の通りです。

貿易収支は、10兆3637億円の赤字

輸出額は前年比+9.3%の74兆1225億円。
輸入額は前年比+10.3%の84兆4862億円。

サービス収支は3兆932億円の赤字

サービス収支の内訳にある「旅行収支」は2013年の-6545億円から-1251億円に改善したが依然赤字。

第1次所得収支は18兆712億円の黒字

円安により債券利子が増えて、前年比+9.7%。

「円安にすれば外国人観光客が増えて利益が出る!」との短絡的な理論を持っている人がいます。
しかし、マクロ的には当然として邦人による海外旅行での支出が増えるほか、円安は実質的にはただの安売りなので、ここまで円安にしても黒字には出来ないようですね。

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