はさみの切れ味がアルミホイルを切るだけで良くなるのはなぜ!?

2016/10/26

切れなくなったハサミを復活させる方法として、アルミ箔を半分に折り、厚みを持たせたものをハサミで切ると切れ味が戻る、というライフハックがあります。でもなんでそんなことで切れ味が復活するの?という疑問が浮かんだので調べてみました。

構成刃先によってアルミの刃が出来る

構成刃先

構成刃先(こうせいはさき)とは、切った対象物(被削材)の一部が刃先に付き、それが新しい刃として振舞う現象のこと。
アルミニウムや軟鋼など延性材料を低速度で切削した場合に、切削部分での被削材(切られる側)の物理・化学的変化によって被削材の一部が刃先に付着した場合に起こります。

切削を繰り返すことで構成刃先は徐々に成長しますが、ある程度大きくなると耐えることができなくなり刃先は脱落してしまいます。しかし条件が変わらなければ、再度発生し、発生⇒成長⇒分裂⇒脱落⇒再生の過程を繰り返します。

構成刃先が発生しやすい条件

意図して構成刃先を発生させるなら、以下の構成刃先を抑制する条件の逆を満たすと良いようです。

  • 切削速度を上げる
  • 重切削をする
  • 加熱切削をする
  • すくい角を大きくする
  • 適切な切削油を使用する
  • コーティング材種・サーメット材種など、親和性の低い工具材種を用いる

機械加工・金属加工などの場合、構成刃先は加工寸法を狂わせる悪者として扱われますが、はさみのライフハックでは味方となってくれます。まさに “付け焼刃” のようなものですが、応急的にはとっても便利なライフハックですね!