ノアの方舟の本当の造船方法!3700年前の粘土板に記されていた本当の姿とは

ノアの方舟(ノアのはこぶね、英: Noah’s Ark)とは、大洪水を逃れるためにノアが神から作り方を教わった大きな船。ユダヤ教・キリスト教の旧約聖書「創世記」(6章-9章)によれば、バビロニア時代にノアの家族や多種の動物のつがいを乗せ、溢れかえった水でアララト山にとまったとされています。

イギリス・ロンドンにある大英博物館の学芸員で中東部門管理責任者アーヴィング・フィンケル博士(Dr. Irving Finkel)は、3700年前に作られたとみられる粘土板に記された古代メソポタミアの楔形文字(くさびがたもじ)の文章を解読・翻訳した結果、「ノアの方舟」の物語と、箱舟の造船方法についての説明が詳細に記述されていることが判明しました。

Was Noah’s Ark ROUND? 3,700-year-old clay tablet reveals giant boat was made out of reeds and bitumen

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今回判明した造船方法に従えば、今までとは全く異なる形状で、コラクル(coracle)のような形をしているといいます。コラクルとは、1人から数人乗りの円盤型の「たらい舟」のようなもの。
箱舟は直径220フィート(約67メートル)の木製の円盤型で、木製のリブで補強したうえで、繋ぎとして葦を混ぜたアスファルトを周囲に塗装することで防水を施しています。防水については聖書と共通しています。
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幅67mはイギリスの2階建てバス6台分、サッカーコート2/3の大きさに相当。

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旧約聖書による従来のノアの箱舟

方舟は本来、「長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト」で3つのデッキを持つとされています。「長:幅:高=30:5:3」の比率は、現在のタンカーなどの大型船を造船する際に最も安定しているといわれる比率とほぼ同じで、ノアの方舟といえば誰もが想像するような船形。
旧約聖書には次のように記されています。

神は地上に増えた人々が悪を行っているのを見て、これを洪水で滅ぼすと「神と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに箱舟の建設を命じた。

箱舟はゴフェルの木でつくられ、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。箱舟の内と外はヤニ質の木で作られ、内外はタールで覆われた。ノアは箱舟を完成させると、家族とその妻子、すべての動物のつがいを箱舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、箱舟はアララト山の上にとまった。

40日のあと、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。

ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に箱舟を出た。そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を神に捧げた。神はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、そして地上の全ての肉なるものに対し、全ての生きとし生ける物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した。神はその契約の証として、空に虹をかけた。

旧約聖書『創世記』より
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16世紀中頃イタリアで描かれた「聖書に基いたノアの箱舟の想像図」