米ベンチャー企業がロケットを宇宙まで放り投げる装置を開発中!

アメリカのベンチャー企業、ハイパー・ヴィー・テクノロジーズ社(Hyper-V Technologies)がとても面白く斬新な技術開発プロジェクトを立ち上げています。
『スリンガトロン』という原理を用いてロケットをフラフープのように回転・加速させて放り投げ、宇宙まで到達させようと言うのです。

現在の、ロケットを宇宙まで到達させる原理はツィオルコフスキーが1800年代後半に考案したもの。それ以来、性能やサイズは格段に進歩していますが基本原理は全く変わっていません。

コンスタンチン・ツィオルコフスキー(Konstantin Eduardovich Tsiolkovskiy、1857年 9月17日 – 1935年9月19日)は、帝政ロシアおよびソビエト連邦の科学者、ロケット研究者、数学教師、著作家。
Tsiolkovsky

理論上、ロケットが地球の周回軌道に乗るには約8km/s以上の速度が必要で、ロケット重量のほとんどが燃料で占められています。最終的に周回軌道に送り届けるペイロードの重量はロケット打ち上げ時のたった数%で、ロケットは「膨大な燃料を打ち上げている」と言っても過言ではありません。

この問題を解決し、より多くのペイロードを宇宙へ送るための最も素朴な方法は、ロケットに燃料を搭載せず外部から力でロケットを加速させることです。

例えばハンマー投げでは鎖を振り回して加速させますが、スリンガトロンでは鎖の代わりに直径200~300メートルの巨大な蚊取り線香のような渦巻状のレールを使います。
レールの中心に投げ飛ばす対象物を置き、レール全体をある周期で振動させると物体は渦巻状のレール上を外側へ移動しながら徐々に加速します。
これによって得られる速度は6~7km/s。不足分は小型ロケットエンジンで補います。

ハンマー投げの場合、加速度を得るには周期云々よりも回転速度がモノを言いますが、「スリンガトロン」ではチカラ技だけではなく周期やタイミングがとても大事になってきます。そういった意味で原理としてはハンマー投げと言うよりもフラフープの方が近いかもしれません。

Slingatron Basic Function

同社はスリンガトロンの実証試験に必要な資金調達のため、Kickstarterでのクラウドファンディングも始めています。この資金により、直径5mのスリンガトロンで重さ110gから500gの物体を1km/sまで加速する実験を行う計画ですが、同社は既に小型スリンガトロンを使って、200gの物体を秒速100mまで加速する実験を実際に行っています。

Mark II Slingatron Test Launch of 1/2 Pound Payload

Kickstarterでのファンディング目標額は25万ドル(約2500万円)
kickstarterでの公募はこちら

The Slingatron: Building a Railroad to Space

http://www.kickstarter.com/projects/391496725/the-slingatron-building-a-railroad-to-space